健康のためにと、酢を取り入れようと思っても1瓶使いきれないってことありませんか?

 

たまにしか使わないと、封を開けてしまってから賞味期限が切れることもありますよね。
こんなとき食事に使っても大丈夫なのでしょうか?
どのくらい何年ぐらい使えるのか気になりますよね。

 

今回はお酢の賞味期限切れは使っても大丈夫なのか、
開封後に切れてしまったらどうする?
底に溜まる物体の正体などをご紹介します。

酢は腐る?劣化との違い!賞味期限の切れた酢は大丈夫?

うちでも健康のためにと、なるべくお酢を取り入れたいな、と思って酢を1本買うものの使い切れずに古くしてしまうことがよくありました。

 

使いさしの瓶を見ると賞味期限が切れてる!
これってなんとなく心配で処分していましたが、勿体ないですよね。
記載されている期限が切れたお酢は、やはり使えないのでしょうか?

酢の賞味期限は?

酢の賞味期限は1年~2年です。
なぜ1年もの差があるかというと、これは酢の種類によって変わってきます。
例えば黒酢や米酢・ワインビネガーなどは2年の賞味期限を設けています。

 

しかしこの2年という期限も日本の食品法の上限のためです。
例えばイタリアのバルサミコ酢には数年~100年といった熟成させた酢もあります。
長い年月熟成させ樽替えをすることで、水分を減らし旨味と香りを濃厚に高めていきます。

 

バルサミコ酢の美しくなる効能についてはこちら↓

>>バルサミコ酢で効果的にエイジングケア!嬉しい5つの健康効果

 

賞味期限を短く設定しているものは、すし酢や土佐酢・レモン酢といった調味酢やドリンク用のフルーツ酢などです。

調味酢や果実酢は料理や飲み物に使えるようにと、酢以外のものも含まれるため腐敗する可能性もあるからです。

 

酢の原材料以外に加工してある場合は、賞味期限も短いと考えた方がいいですよ。

酢は腐る?腐らない?開封後は?!

では酢は、腐るのか腐らないのか?
酢だって腐る場合もあります。

酢は酸性の食品で酸度が4~6%あり殺菌効果も高いので、完全に滅菌されている容器で保存されていれば腐りません!
例えば開封前のお酢ですね。

 

しかし開封したものは酸化して味も落ち、保存状態によっては腐ります。
色が濁ってきたり、表面に白い膜がはるようなときは、調理には使用しないようにしましょう。

 

そして調味酢は開封後は腐るのも早いので、1か月以内に使い切るようにしましょう!
先ほどもお伝えしましたが、調味酢や果実酢などには果汁や糖分を加えてあるので開封後は腐敗しやすいです。

 

酢は酢酸菌によって発酵し、殺菌力の高い腐りにくい調味料です。
しかし、開封することによって違う菌が入ってくることが考えられますし、そうなると開封後に入っていた菌が勝つこともあります。

例えば魚の臭みも酢酸菌によって消すことが可能です!

>>魚の臭み取りならこの方法!簡単に生臭さを消す方法

 

同じ「菌」でも、人間にとって好ましい菌(醤油や酢、ぬか床など発酵させるために必要な菌)と、腐らせたりする人間にとって悪い菌があります。

開封前の酢は人間にとって良い菌ですが、開封して人間にとって悪い菌が入ると腐敗させてしまうのですね。

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賞味期限切れの酢は使って大丈夫?1・2年過ぎても平気?

記載されている期限が切れても、保存状態が良ければお酢は使えます。

ただ、メーカーが賞味期限を定めているので、大きな声で『大丈夫ですよ!』とは言えませんが、ほぼ心配なく使えます。

 

そもそも”賞味期限”というのは、「腐らずに食べられる期限」ではなく「おいしく食べられる期限」ですよね。

このことからも、賞味期限が1日とか2日とか過ぎても、すぐに腐敗してしまって食べられないということはないですよね^^

 

では記載された期限からどのくらいの期間は心配ないのか?
と聞かれてしまうと、とても難しいです。。。

なぜなら人によって数か月~2年は大丈夫という人もいれば、1日過ぎただけでもダメと受け取る人もいるでしょう。

 

結局、使う本人の許容範囲になってしまいます。

私なんかは、開封してなければ1年ぐらい平気だと思いますけどね。

 

迷ったらメーカーが決めた条件の賞味期限に沿うようにすると良いと思います。

酸化や劣化の見分け方

お酢は、正しく保管すれば腐りませんが、酸化したり劣化したりします。
その見分け方と酸化した酢の使い方を紹介します。

 

白い膜のようなものが浮いたり、酸味が飛んだものは料理に使わない方が良いです。

白い膜の正体は後述しますね。

しかし酸化したり劣化しても処分する必要もありませんよ。
古くなった酢は、掃除に使えます。

※フルーツ酢や調味酢は使えません!ご注意ください。

 

お酢と水で割って酢水スプレーで除菌対策ができます。床掃除や畳拭きなどの掃除にもってこいです。

 

また水道水のカルキによって、ポットや洗面所など白く固まってしまっていませんか?

こんなときもポットに酢水を用意し沸かして放置。その後洗い流します。

 

また洗面所の白くなった部分にも、キッチンペーパーに浸した酢水を貼り付け、乾かないようラップをして30分~2時間ほど放置します。その後洗い流しましょう。(酸がゴムを溶かすこともあるので、パッキンの上には直にしないようにしましょう。)

 

もしお酢を使い切れないうちに古くしてしまったら、ぜひ掃除に使ってみてはいかがでしょうか。

酢の瓶にたまる沈殿物の正体!

お酢の瓶に沈殿物が溜まった経験はありませんか?
そのまま使って大丈夫なものか心配になりますよね。

 

これは、お酢の原料に含まれている糖やタンパク質等が結合したものと考えられており、特に心配はありません。

 

製造されてから、お店や購入して家庭で保存している時に温度の変化といった色々なことが重なって、稀に発生することがあるそうです。

 

味にも香りにも、もちろん健康被害もありません。

 

ただし、沈殿物とは少し違うかもしれませんが、白っぽいモヤモヤが浮いていたら、そのお酢は使わないでください。

白いモヤモヤというとカビが連想されるかもしれませんね。
これは、カビではありません。

 

空気中に存在する菌がお酢の中に入って白い色の物質を作ります。

無害ですが、風味が悪くなりますし、続けて浮遊物ができることがあるので、使わない方が良いです。

美味しく使い切ろう!酢の正しい保管方法

腐らないと言われているお酢ですが、正しく保管しないと劣化します。
せっかくのお酢を最後までおいしく使いたいですよね。

 

そのために正しく保存する方法をご紹介します!

まず米酢や穀物酢といった混ぜ物のない純粋なお酢は、冷蔵庫に入れる必要がありません。
台所の流し台の下など冷暗所で保管しましょう。

 

しかし果実酢など、お酢の成分が100%でないものの場合は、酸化したり発酵が進むので冷蔵庫での保管が必須となります。

 

お酢は、基本的に夏以外は常温で保存が可能と言われています。
直射日光が当たらなくて、温かい場所は避けることが好ましいと言われています。

 

ですから、いくら記載された期限内でも直射日光が当たっていたり、ガス台など温かい場所で保存した場合はくさる可能性がありますし、もちろんその状態で保存しておいたもので記載された期限が切れたものは危ないかもしれません。

 

流しの下や冷蔵庫などで保存したものでしたら、記載された期限が切れたものでも心配ないと思います。

 

お米も正しい保管方法を知らないと・・・

ヤバい虫だらけになってしまします。詳しくはこちら↓

>>米に虫がわいた時は捨てる!?食べられる?対処法と保存法

まとめ

お酢は、基本的にくさりません。

ただし正しく保管しておかないと、料理には使えなくなるので注意が必要です。

 

沈殿物についても、特に心配はいりませんが、劣化のサインの場合もあるので酸味や味がいつもと違う場合は料理には使わない方が安全かもしれません。

 

お酢の正しい保存の仕方は、純粋なお酢は冷暗所で、果実酢などは冷蔵庫です

もし古くしてしまった時も、掃除に使えるので無駄にはなりません。
安心してくださいね。