秋から冬が旬の里芋は、寒くなる時期に美味しくなりますよね。
しかし保官方法によっては、里芋のくぼみが柔らかくなったり、見た目は変わっていないのに煮ても固いままということがあります。
たくさん購入したのに、食べるときに腐らせてしまっては勿体ないですよね。
今回は、里芋が腐ったときの見分け方や、美味しく調理するための保存方法をご紹介します!
目次
腐ってる?傷んだ里芋の見分け方
里芋は通気性のよい場所で常温保存が可能です。
でも最近の家は、すきま風なんて入ってこないですよね^^;
そのため、もっと保存できると思ったのにという頃に、里芋が腐っていたなんてことがあります。
里芋が腐っているかどうかの見分け方は
- カビが生えて、皮を剥いても変色している
- 柔らかくなり、溶けてきている
- 臭いがする
まず見た目が変化しているときは、腐っている可能性が高いので食べるのは止めておきましょう。
臭いがする場合も腐っています。
ただ腐った臭いというと、嗅ぐのも嫌な悪臭のイメージですが、それとは他に「フルーツのような、ツンとした臭い」の時もあります。
目安にしてくださいね。
表面にカビが生えているときは、表面もだけの時もあるので、皮を剥いてみて白ければ調理できますよ^^
触ってみて柔らかくなっていても、その部分のみ取り除けば大丈夫な場合が多いです。
この場合も皮を剥いてみた状態の色で判断してくださいね。
古い里芋を買わない!その見分け方は?
腐ってしまう里芋は、保存方法も悪いこともありますが、そもそも里芋自体が古い物だったということもあります。
そんな里芋を選んでしまわないための、コレはダメという見分け方をご紹介しますね。
①軽いものを選ばない
見かけより軽いものは、収穫してから時間が経っている証拠。
また皮やコブの切り口が乾いてカサカサなものも、時間が経っているので選ばない方が良いでしょう。
②袋入りは湿気が溜まっていない物を
乾燥がいけないからといって、では袋に入った里芋がびっしょり濡れてしまうような湿気や水分が溜まっている物も止めておきましょう。
腐る原因にもなり、またカビも生えやすいです。
③傷や凹みがあるもの
そもそも里芋に傷が付いていたり、凹んでいたりするものはやめましょう。
また軽く触れるようなら、表面が柔らかいものも避けましょう。
新鮮な里芋は、程よく湿った皮でずっしりと重いものです。
上の3点のようなときは、里芋自体が古くなっていることが多いので買うのは控えましょう。
同じイモ類、こんなじゃがいもは腐ってる?見分ける方法
>>じゃがいもが柔らかくなったら腐っている?食べられない?判断の仕方
里芋を煮たら固い!シャリシャリ・ゴリゴリする原因は?
みなさんは調理して食べた時に、シャリっとしたり・ゴリっとした食感のものにあたったことはありませんか?
せっかくホクホクのねっとりした里芋の煮っころがしが食べたかったのに、こんな食感では残念です。
煮る時間が足りなかったのかな?
いえ、それ以外にも理由があります。
あまり食感が良くない里芋、一体どうしてでしょうか?
低温障害
里芋は、もともと東南アジア原産の食物です。
暖かい気候での栽培が好まれます。
そのため保存方法が良くないと、寒さによる低温障害を起こしてしまいます。
低温障害を起こすと、里芋の断面に赤い斑点や線が発生します。
赤い斑点や筋は、食べても問題ありませんが食感がよくありません。
そのため、「ゴリゴリ」「シャリシャリ」とした食感が生まれてしまうのです。
この状態のものは酸化が進んでいて鮮度も落ちているので、食べられなくはないのですがおススメはできません。
水晶症
さといもの食感がねっとりではなく、ゴリゴリしているときの原因に「水晶症」というものがあります。
里芋は、親芋から子芋ができ、さらに孫芋、ひ孫芋と派生していくのですが、土の中で大きくなる過程に、子芋が孫芋にでんぷん質を取られてしまうことがあります。
これが水晶症の原因ではないかと、言われています。
芋類の美味しさは、豊富なでんぷん質ですよね。
そのでんぷんが少ないため、ゴリゴリの食感になってしまうのです。
土壌の問題
これは知り合いの農家さんに聞いたのですが、「土のせい」ということがあるそうです。
といってもその畑全てがダメになってしまうのではありません。
作物を大きく育てるために、よく土を起こし耕し土を柔らかくしておきます。
しかしいざ親芋を植えても、中には柔らかい土の部分から飛び出し耕してない部分へ芋の根を生やす物もいます。
このような子芋・孫芋が火を通しても固いままのことがあるのです^^;
里芋にも、一線を脱するタイプがいるんですね 笑
煮ても固い里芋は、食感が気にならない調理法に替えるとイイですよ。
おススメは「すりおろす」こと!
こんなレシピに向いてます^^
里芋の保存方法3つのポイント
里芋を煮ても茹でてもシャリシャリの食感になるのは、「低温障害」と「水晶症」などが原因というお話はしましたよね。
水晶症は消費者には改善できないため、スーパーに行って交換してもらうか、破棄するしかありません。
しかし低温障害は、ちょっとした保存方法で防ぐことができます!
①常温保存(10℃前後)
貯蔵には10℃前後の風通しのよい冷暗所が最適です。
25℃を超えるようなら冷蔵庫(7~10℃の野菜室)での保存をお勧めします。
②洗わずに泥付きのまま保存
泥付きのままの里芋であったら、そのまま保存しましょう。
泥を落としてしまうと乾燥し、傷んでしまうのも早まります。
泥や土が丁度よいコーティングの役割をしてくれますよ。
③新聞紙やチラシに包む
里芋は乾燥すると美味しさも半減してしまいます。
ですので、購入後は里芋の適度な湿気を保てるよう3~5個ずつ、新聞紙でくるんでから保管します。
紙袋でもいいですね。
量が多いときは、新聞紙を引いた段ボールに里芋を入れ、蓋をして冷暗所に保存しましょう!
ニンジンも傷んでしまうと勿体ないですよね。
>>>人参の先や表面が黒い!コレは食べられる?長持ちする保存方法
里芋の長期保存には冷凍がおすすめ!生でもOK
里芋を大量にいただいた!
常温保存でもある程度の期間保存が可能ですが、たくさんある場合は、下処理をして冷凍保存がおススメです☆
①生の里芋を冷凍保存する方法
実は里芋は生のまま「冷凍保存」が可能なんです!
【冷凍方法】
土を洗い落としてから、皮を剥きます。
好みの大きさに切り、塩をまぶしてよく揉んでから水洗いします。
水気をよく切ってから小分けにzip袋に入れ、平らにし冷凍します。
使う時は、冷凍のまま煮たり焼いたりすればOKです。
②里芋を下茹でして冷凍保存する方法
さっと硬めに下茹でしておくと、時短にもなって便利ですよ。
【冷凍方法】
里芋を洗います。
鍋に里芋を入れ、浸るぐらいの水をいれます。
塩で軽く味をつけ、沸騰させます。
10~15分「少し硬いかな」ぐらいの硬さに茹でます。
茹で上がったら冷水にとり冷まします。
水気を切り、つまむように皮を剥きます
(ツルンと剥けるはずです)
好みの大きさにきり、小分けして空気を良く抜き冷凍します。
どちらも約2か月ぐらい冷凍保存が可能なので、ぜひ里芋を腐らせずに保存してくださいね!
お米に虫がわくのはご存知ですか?
かなり恐怖ですャバイョ━━<(ll゚◇゚ll)>━━ッッ!!!!!
まとめ
里芋といえば、山形県のご当地グルメとして「芋煮」が有名ですよね。
里芋と牛肉、ネギ、きのこやこんにゃくを入れて、お醤油で味付けして煮込みます。
たくさんの具材が入っているので栄養たっぷり☆
みなさんも里芋を使って美味しい料理を作ってみてはいかがでしょうか!