休日のランチにチャーハンやお好み焼きに、ちょっと添えるとピリッとした辛みが味を引き締めてくれる紅ショウガ。

だけど日持ちするからといって冷蔵庫に入れたまま、ふと気づいた時にはいつ開けたのか分からなかったり、干からびていたなんてことありませんか?

 

紅ショウガって、そもそも賞味期限を過ぎたからといって腐るものでしょうか?

開封してからいつまでなら食べられるのでしょうか?

今回は、紅しょうがの気になる賞味期限と長く保存する方法、

大量に余らせてしまった場合のレシピも併せて紹介します。

「紅しょうが」って腐る?賞味期限と保存方法

どうもラヴィです!

紅しょうがとはしょうがを塩漬けし、さらに梅干しを漬けたエキス「梅酢」とで漬けこんだ保存食。

なので腐りづらい類の食べ物です。

 

そして紅ショウガを漬ける「梅酢」って何かご存知ですか?

梅に塩をまぶした時に出る液体のことで、最初に上がってくるエキスを「白梅酢」と呼び、そのあと白梅酢に赤シソを加えたものを「赤梅酢」といいます。

 

そして、この赤梅酢を使う理由もちゃんとあるのです。

紅ショウガに赤梅酢を使う理由は?

シソの葉には『解毒作用』、

あの独特の香りの正体「ペリルアルデヒド」には『強い抗菌作用・防腐効果』があります。

 

赤シソを梅干しに入れることで、梅の酸と塩を利用して長期保存する目的と梅の色味を良くする目的があります。

同じように、新ショウガを長く保存するために梅酢に漬けて保存食にしたものなんですね。

関東では甘酢につけた「ガリ」、関西では梅酢に漬けた「紅ショウガ」と保存調味料の違いからきているようです。

 

この赤梅酢の色がショウガに移り、赤い色となるのです。

紅しょうがの賞味期限と長持ちする保存方法

メーカーが表示する賞味期限は、表示通りの保存法で未開封の状態であればその期限まで「おいしく食べられる」ことを保証しています。

そして紅ショウガは塩漬けし、さらに腐敗防止の梅酢と漬けた保存食で腐りにくい食品です。

 

紅ショウガの賞味期限は、未開封の場合3か月~1年と食品メーカーによっても違いますが比較的長めの賞味期限が設定されています。

封を切った紅ショウガでも冷蔵保存で1~3か月と大丈夫です。

ですが、腐らずともカビが生えることはあるので気をつけてくださいね。

【紅ショウガを長く日持ちさせる方法】

紅ショウガを長く保存したい場合は、瓶やタッパーなどに移し漬け汁にしっかり浸かるような状態で入れて、密閉して冷蔵庫で保存します。

開封後の紅ショウガをこの保存方法にすると、より長持ちします。

 

しかし紅ショウガにカビや変なにおい・干からびすぎている場合は、食べるのを避けたほうが良いでしょう。

 

使い切れない紅ショウガは「冷凍保存」ができます。

紅ショウガを冷凍して1~2か月の長期保存が可能です。

 

ですが、冷凍するとしょうがの細胞が壊れてしまうので、本来のシャキシャキとした食感はなくなります。

お好み焼きや卵焼きのように食感を気にしない調理法に向いています。 

 

冷凍する時は、1回に使う分ずつラップに巻いて冷凍すると使いやすくなり便利です。

解凍する時もそのまま冷蔵庫で自然解凍すれば美味しく食べることができます。

 

すぐに使えるすりおろし生姜。

長期保存の方法と変色防止法はこちら↓

>>>生姜のすりおろし長期保存と変色させない方法!生姜の変色について

紅ショウガは身体に良い!?栄養がたくさんの理由!

料理の添え物として見られがちの紅ショウガ。

紅ショウガには優秀な栄養素があるのはご存知ですか?

 

生姜にはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンの3つの栄養素が含まれています。

血行促進作用、殺菌効果や抗酸化作用があり、体内の有害な活性酸素を除去、ガンの予防にも効果があると言われています。

 

紅ショウガだからこそ優れた効能があるのです。

漢方や生薬に使われる生姜の根を加熱して、乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」といいます。

 

乾燥したショウガにはジンゲロールとショウガロール2つの働きで新陳代謝を促し内臓から温めることができるので、冷え性改善、免疫力を高める作用があり、風邪の時の民間療法として古くから用いられていました。

 

紅ショウガは、作る工程で天日に干して乾燥させてから梅酢に漬けた漬物ですので、同じような効能が期待できるでしょう。

 

また、生の生姜に含むショウガオールも同じ様に温める効果はありますが、体表が温かくても体内深部は熱が下がってくるので解熱作用が期待できます。

 

紅ショウガは塩分濃度が高いので食べすぎには注意ですが、冷え性の対策に紅ショウガを取り入れるのも悪くありません。

>>紅ショウガの栄養や効能は?牛丼と一緒に食べすぎると塩分過剰になる?

余った紅しょうがで5つの簡単レシピ

しかし1袋買ったはいいが、紅しょうががいつも余って困る。

そんな方に紅ショウガを使った簡単なレシピをご紹介しますね!

①紅ショウガの卵焼き

【材料】

卵3個
紅ショウガ大さじ1
刻み葱
だし汁大さじ3

 

簡単だけど、子どもでも食べやすいし、晩酌のおつまみにもササッと出来ていいですよね。

②紅ショウガのかき揚げ

【材料】

紅しょうが
天ぷら衣

 

関西では薄切りの紅しょうがを天ぷらにしてますよね。

千切りバージョンには、シーチキンと一緒に天ぷらにしても美味しいですよ!

③紅しょうがのいなりずし~イノシシバージョン~

【材料】

いなり用油揚げ
すし飯
肉そぼろ
紅しょうが
海苔
ハム
黒ゴマ

 

かわいい見た目としっかりした味のいなり寿司で、大人も子供も大満足!

動画ではそぼろ入りすし飯に紅しょうがを混ぜ込んでいますが、シンプルに紅しょうがと白ゴマだけでも美味しいですよ☆

④紅しょうがチャーシューチャーハン

【材料】

ご飯
チャーシュー
ねぎ
レタス
紅しょうが
塩・こしょう

 

チャーシューを入れれば美味さ倍増ですが、卵・紅しょうが・ねぎのシンプルな炒飯もサッパリと飲んだあとの〆に最高です!

⑤悪魔のおにぎり

【材料】

・ほっかほかご飯
・天かす
・小ネギ
・紅生姜
・チーズ
・めんつゆ
・ごま油

 

「おいしすぎてついつい食べ過ぎてしまう」と人気のローソンの「悪魔のおにぎり」のアレンジバージョン。

紅しょうがでさっぱり、しかしチーズで濃厚な旨味を足して、止まらない美味さ!

食べすぎたカロリーは......あ、悪魔のささやきが。

 

ご紹介した紅ショウガを使ったレシピは、どれも簡単に作れるレシピを紹介しました。

紅しょうがのおかげでさっぱりとしていて食べやすい料理ですので、紅ショウガが余らなくなりますよ。

 

生姜は身体にいいけど、やはり食べ過ぎは良くないです。

その理由はこちら↓

>>>生姜のすごい効能と1日の摂取量は?食べ過ぎると逆効果の理由

まとめ

紅ショウガを長く持たせるポイントは、

  • 袋を開けたらタッパーに移す
  • 梅酢に浸かるようにして冷蔵で密閉保存

 

料理の添え物イメージのある紅ショウガですが、夏の胃腸疲れの時や初期の風邪ひきにも漢方の効能が期待できるなんて実は優秀な漬け物だったのですね。

 

このレシピがあれば、焼きそばやお好み焼きだけでなく、お徳用の袋を選んでも使い切れてしまいますよ。