ラヴィです!
前回は寄生獣ならぬ
寄生虫についてご紹介しました。

日本人は魚を生食する習慣があるため、
魚の寄生虫には気をつけないといけません。

でも多くの魚の寄生虫は
人への影響も少ないのですが、
昨今よく聞く寄生虫の一つに
「アニサキス」
があります。

このアニサキス、
間違って口にしてしまうと大変です!
痛さで、のたうちまわる羽目になります。
今ではアニサキス症の発生数は
年間2000~3000名といわれています。

しかも魚が新鮮であればあるほど
生食率が増え、危険度が増すことになります。

今回は危険な「アニサキス」の
予防方法をまとめてみました。

イカ・サバ注意!新鮮な刺し身に危険な「アニサキス」とは

bdfdab4ec3a2602226c12fe35f1e2221_s

もしかして
イカのお刺身が大好きですか?

ラヴィも好きです♪
新鮮なものはコリコリとした食感に、
あま~い味わいにウットリですよね。

しかしこの
「イカ・サバ・サケ・イワシ・サンマ・マス」
などに寄生する虫
「アニサキス」

1度は名前を聞いたことがある人もいませんか?
魚には寄生獣なみな寄生虫もいます!
我が家にもリアル寄生獣?魚につく寄生虫と対策法

アニサキスは正確には、
アニサキスの卵を捕食したオキアミなどを
サバ・イワシなどの魚介類が食べ、
アニサキスは魚の内臓を宿主とします。
anisakis
引用:https://www.city.nerima.tokyo.jp

魚の身に
蛆虫を細くしたようなもの
がいたら、それです!
多くは、アニサキスの幼虫なので
体長は2cm、直径0.5mmほどです。

肉眼でも見えます。
→アニサキスの画像はこちらから

アニサキスは内臓にいるのですが、
魚の死後、身に移動していき人体に悪影響をもたらすのです。

アニサキス症の症状

このアニサキスを知らずに刺し身などで
生きたまま体内に入ってしまうと・・・
胃壁や腸壁にくい込んだり突き破ってしまいます!!
これは「アニサキス症」と診断され
症状として8時間以内に、
猛烈な痛みの腹痛・嘔吐を引き起こします。

アニサキス症になると
もっと大変なアレルギーを併発することもあります。
魚好き要注意!アニサキスアレルギーが増加?症状や治療法とは
[quads id=2]

アニサキスの予防法

生食の場合の予防法

アニサキスは肉眼で発見できます。
予防法として

お寿司や刺身など生で食べるとき
・しっかりと目でチェックする
よーく見ると、渦巻き状の白い針金のようなものがいます。
それがアニサキスです。
見つけたら取り除きましょう。

・細かく切る(なめろう・イカソーメンのように)
・よく噛む

切る、噛むことで細かくなるとアニサキスは死滅します。
しかしアニサキスの体は弾力もあり強度もあります。
包丁の刃をかいくぐってしまうこともあるので
よく噛むといっても限度があるので注意が必要です!

・一度、冷凍したものを生食用にする
冷凍することで鮮度は落ちますが、
アニサキスは死滅します。
詳細は下に続きます。

冷凍品だって解凍方法によって
美味しさが全然変わってきますからね!!
【絶対試すべき!】氷水解凍で肉や魚を美味しく解凍する

加熱や冷凍での予防法

アニサキスは加熱に弱いことが分かっており
加熱調理が1番最適です。

しかし必ず60℃以上数分の加熱が必要で
70℃以上なら瞬間的に死滅できます。

では冷凍の場合は、
冷凍でもアニサキスは死滅します!

しかし問題は「温度」
厚生労働省では
-20℃で24時間以上の冷凍を推奨していますが
家庭用の冷凍庫は-20℃以下になりずらく
アニサキスが死滅出来ると断言出来ません。
時間を増やしたほうが良いでしょう。

また米国のFDA(食品医薬品局)は生食用の魚には
-35℃以下で15時間、または-20℃以下で
7日間の冷凍処理するよう勧告しているぐらいなので
家庭で冷凍するときも36時間~48時間以上かけ
アニサキス予防を努めたほうが良いでしょう。

酢や塩で予防は出来る?

酢や塩を使えば寄生虫なんて死ぬんじゃない?
って思えそうですよね。
わさびやレモンにだって殺菌効果があるし
何かしろ効くんじゃないだろうか?

いえいえ、
アニサキスはそんな弱い虫ではありません!!
胃酸でも死なないほど強靭で食中毒を起こしやすいのです。

アニサキス食中毒では刺身に続き
シメサバによる食中毒症例も多く出ています。
塩漬けしている、酢でしめている、
と侮れないのです。

もしシメサバを作ったり、食べるときは
工程の途中で24時間以上(家庭なら2日間以上)
凍結することも予防法の一つになります。

もしも購入した魚にアニサキスがいたら?腹痛をおこしたら?

スーパーや市場で購入した魚を
刺身にして食べたときに、
あたってしまった場合どうしたらいいでしょう?

丸の魚を購入し、自分で刺身にしてあたった場合

1匹丸ごと購入し、
自宅で刺身にした場合は
自己責任になります。

残念ですが、
販売店側では魚の中の寄生虫まで把握はできません。

アニサキス中毒を起こしたら、
すぐに病院に行きましょう。

刺身に加工したものを購入して、あたった場合

お店で刺身に加工され販売したものを食べて、
アニサキスが原因の食中毒になった場合は
店舗に連絡しましょう。
これは店側の不備となることがほとんどです。

治療費を補償してくれます。

サクや3枚卸しされているものを購入して、あたった場合

これは、少し難しいです。
店舗によっては目視できないため、
自己責任
といわれてしまうこともあります。
交渉次第で治療費の補償をしてくれるので、
相談してみるのも良いでしょう。

購入したものにアニサキスを発見した場合

ほとんどの店舗では、
なるべく取り除いてくれています。
しかし、中には見落としてしまうこともあるでしょう。

良心的な店では交換や返金をしてくれます。

あまり騒ぎ立てないで、
魚に寄生虫がいるのは「当たり前」と
認識することも大切です。

まとめ

刺し身を食べる習慣のある日本では、
アニサキス症の発生リスクは
ゼロというわけにはいきません。

しかしアニサキスというもの、
習性を知っておけば防ぐこともできます。

予防には
・取り除く
・切り刻む
・加熱、冷凍する
ことが有効です。

魚を食べるのが怖くなってしまいますか?
そんなことありません!!

魚にはとても体に良い栄養素がたくさん♪
ぜひ魚食を増やしましょう。
メタボよさらば!美肌にも効果的!青魚【EPA】の6つの効能
青魚が脳を若返らせる!DHAは血液サラサラで5つの健康効果