きゅうりを気ってみたら、種の部分が黄色や茶色っぽくて、見た目は緑で同じなのに中がいつもと違うと食べられるのか不安になりますね。

またキュウリをスライスしてみたら、中が空洞になっている、そんな事もありませんか?

外見で空洞があるキュウリなのかどうか見分けることはできるのでしょうか?

今回は、きゅうりの中身が黄色や茶色なのは食べられるのか?

中に空洞ができる原因など、きゅうりの中の異常について気になる事を調べてみました。

きゅうりの中が黄色や茶色になるのは劣化!

新鮮なきゅうりなら種の部分は透明でみずみずさを伴っていますが、きゅうりを切ってみたらタネ部分がうすく黄色っぽくまたは茶色くなっていることがあります。

実はこれ、 収穫してから日数が経ちすぎて劣化したものがほとんど。

店頭に並ぶものは完熟前の若い果実を収穫して出荷されていますが、売れ残ったものや買ってから時間が経っていると完熟して黄色くなってきます。

また購入してから冷蔵庫で保管する方が多いですよね。

きゅうりを保存するときに冷えすぎると低温障害を起こしてしまい、中が茶色くなってしまうこともあります。

「茶芯」と呼ばれる現象により赤く「褐色」になります。

販売されるきゅうりは冷蔵で輸送されるのですが、市場から問屋、小売店まで含めて、冷蔵と常温での貯蔵を繰り返された物に空洞果や変色の症状が出やすいようです。

里芋も低温障害を起こしやすいので、保存方法には気をつけましょう!
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種の周りが黄色くなっていても、食べてもとくに問題はありませんが苦みも強く味もおちます。

種をこそげとってから、生で食べるよりも加熱調理してしまう方が良いでしょう。

きゅうりが傷んでいる5つのサイン

傷み始めると、触ると弾力がなくブヨブヨしていたり、ぬめりが出てきますので見分けることができますよ。

  1. キュウリの中が濃い黄色、オレンジ色や茶色い
  2. 皮の部分が溶けてきてぬるぬるする
  3. カビは生えている
  4. 異臭がする
  5. 白い液体が出てきてぶよぶよしている

きゅうりの穴の周りが完全に変色したものは、傷んでいる可能性がありますので食べない方が良いでしょう!

きゅうりはあまり日持ちがよくありません。

冷蔵保存でも2~3日程度で、食感も急激に落ち始めます。

購入後は、キュウリの水分をふき取って、新聞紙に包んでポリ袋に入れてヘタを上にした状態で立てて野菜室で保存すると長持ちしますよ。

きゅうりの中がスポンジ状に白い!この原因

きゅうりの中が空洞になったものを「空洞果(くうどうか)」と呼ぶそうで、トマトやナスなどにも起きる現象です。

これは病気や虫害によるものではなく、水分不足ホウ素の欠乏によるもの。

栽培されている土の状態による影響で、土壌乾燥時に発生しやすくなります。

キュウリの性質として、95%以上が水分を含む果菜ですので、水分不足が原因!

果実の中ほどから先端部にかけて、水気がなくなり白く変色、スポンジ状にスカスカになってしまいます。

また、ホウ素欠乏でも空洞果を起こします。

きゅうりは、1日2回収穫できるほどよく果実をつけますが、実がなり過ぎて、養分吸収が追い付いていないのと、根が疲れてくることで発生しやすくなります。

ホウ素不足を起こすと、キュウリの芯の部分がコルク状に茶色く変色したりタネが黄色っぽくなったりします。

たまに曲がったキュウリもありますが、これも一度にたくさんの果実をならしすぎたあと、肥料や水が不足して、根にストレスがかかったときに発生したりもします。

ナスの種が黒いときも気になりますよね。

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空洞化したキュウリの見分け方は?

きゅうりの外見から空洞果があるかないかの判断は難しいのです。

ですが、きゅうりの太さが箇所によって違うものは、太い部分はタネがおおきくなり、つまんで柔らかいとスポンジのようにスカスカになっている可能性が高いと言えますので選ばないようにしましょう。

きゅうりの中が空洞やスポンジ状でも食べられる?

キュウリの中に空洞があっても、病気などによるものでもなく、腐ってもいないので食べることができます!

しかし空洞果でスポンジ状になっているきゅうりは、水分が抜けて白くなり、キュウリ本来のシャキッとした歯触りを失っている場合が多いです。

パサついて苦みもでてきているのでサラダなどの生食には向きません。

きゅうりの空洞やスポンジ状の周りの部分が気になる時は、その部分は削り取って周りだけを使うと良いかもしれませんね。

きゅうりを選ぶときの4つのポイント

➀太さが均一なもの、大きすぎないものを選ぶ!

太さが個所によって違うものは、成長も偏っています!

そのため水分も不均等でみずみずしさがありません。

きゅうりは成長の早い野菜なので、1日収穫をずらすだけでも大きさがヘチマのようになってしまうこともあります。

大きく成長しすぎたきゅうりは、皮が固くなり味も大味、種も大きくなって美味しくありません。

②キュウリのイボイボが固く痛いくらいのものは新鮮!

収穫したてのきゅうりは、イボが痛いぐらい尖っています。

時間が経つとトゲトゲも無くなってきますので、触ってみて痛いぐらいトゲがあるキュウリほど新鮮です。

またキュウリは両端から水分が抜けていくので、両端を触ってみて柔らかいものは水分が抜けて中が白くなっていますよ。

③ヘタの先まで鮮やかな緑色したものが新鮮!

ヘタ部分が茶色いものは鮮度が落ちています。

ヘタが緑色でピンと立っているものが新鮮ですよ。

④きゅうり全体の色が均一に濃い緑色のものが新鮮!

たまにきゅうりが一部黄色くなっているものがありますが、鮮度が落ちている証拠です。

味も苦みが強くて美味しいものではありません。

見た目に緑色が鮮やかで全体にハリと艶があり、ずっしり重いキュウリは新鮮で栄養も豊富です。

スーパーに陳列されたきゅうりでポリ袋に入っているときは、中が水分で湿っていないかを見て下さい。

中に水分が付いている物は時間が経った物が多くなりますので注意しましょう。

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まとめ

きゅうりの中が、空洞があっても白くても食べることができます。

なるべく早めに食べてあげましょう。

きゅうりの中や種の部分が黄色かったり茶色かったりするのは、古くなっている証拠です。

種の部分をこそげとれば食べられますが、苦みやえぐみが出始めているのであまり美味しくはありません。

しかしやっぱりきゅうりは、シャキッと新鮮な方が美味しいですよね。

鮮度の良いきゅうりは、大きさや緑色も均一で張りがあって、ずっしりと重いものが良いです。

見た目で判断できないときは、可能であればキュウリの端を押してみてハリのあるものを選んでください。

柔らかいものは中が白くなって鮮度も良くないので、そういうきゅうりは避けましょう。