甘くてジューシーなキウイ。
買ってそのまま置いておいたら、熟れすぎてしまったことはありませんか?
熟れすぎたキウイを食べると「口の中がピリピリする…」
食べても良かったのだろうか?と心配になりますよね。
そこでこの記事では
・キウイが熟れすぎたとき食べても大丈夫?なぜピリピリする?
・キウイでのどや口がピリピリするのはアレルギー反応?
・熟れすぎたフルーツを美味しく活用する方法
熟れすぎたキウイやフルーツの疑問やふにゃふにゃになったフルーツの活用方法をまとめてご紹介いたします!
目次
キウイが熟れすぎてピリピリする3つの成分
キウイは甘酸っぱい果肉、ビタミンCがたくさん入って低カロリー。
ダイエットにもピッタリで、健康に良いからとついつい買い置きしてしまいません?
うっかりキウイを放置してしまい、熟れすぎると舌がピリピリするときが!
ピリピリする原因はキウイの果肉に含まれる、この3つの成分が原因となりえるのです。
- シュウ酸カルシウム
- アクチニジン
- クエン酸・キナ酸・リンゴ酸など有機酸
さっそく1つずつの原因をみていきましょう。
➀シュウ酸カルシウム
1つ目の『シュウ酸カルシウム』は、よく見ると果肉の種の近くに白く光って見える、小さな粒のようなもの。
これを顕微鏡で拡大するとまるで針のような結晶なんです。
シュウ酸カルシウムは、キウイが害虫から身を守る為に必要な防御作用なんです。
その見た目から分かるように、針のようなトゲトゲしてるものが口の中で刺さる事になるので、そりゃあ痛いですよね!
敏感な人ほどその刺激が感じやすくなります!
じゃあ砕いたら大丈夫なのかな?と、果肉をミキサーやブレンダーで砕くと、シュウ酸カルシウムが流れ出てより一層刺激が強くなることもあるので気をつけてくださいね。
そういった場合は中心を避けて、刺激が少ない緑色の果肉の部分のみを使う方法もあります。
シュウ酸カルシウムはキウイだけでなく、パイナップル・里芋や長芋といった果物や野菜に含まれますよ。
②アクチニジン
2つ目の『アクチニジン』はタンパク質分解酵素の一つです。
たんぱく質分解という名だけあって口の中を溶かしているの?と思われた方!おしいです!!
口の中を溶かすわけではないのですが、食べるとアクチニジンが舌や頬の表面粘膜を分解し溶かしてしまい、舌や頬への刺激がダイレクトに伝わりやすい状態になってしまうのです。
よくパイナップルで口がピリピリする、というのも同じくブロメラインというたんぱく質分解酵素が多く含まれるからです。
またアクチニジンは、キウイアレルギーの主抗原となりえるので注意も必要ですよ!
③有機酸
3つ目はクエン酸・キナ酸・リンゴ酸などの有機酸。
キウイフルーツに含まれる酸味はクエン酸・キナ酸・リンゴ酸といった有機酸が多く含まれます。
酸っぱいものって口がピリピリすることがありますよね。
キウイの酸味で口の中を刺激することもあるんです。
キウイがピリピリするとき食べても大丈夫!
キウイがピリピリするのに「シュウ酸カルシウム」「アクチニジン」「有機酸」が原因となっているとお伝えしましたが、特に健康に悪影響を与えるわけではありません!
食べても大丈夫です。
ただし、注意してほしい場合もあります。
キウイフルーツを食べて口の中がピリピリするな、と感じたときに「口腔アレルギー症候群」である可能性もあること。
キウイを食べると唇が赤くなったり、腫れたりというアレルギー反応も引き起こします。
キウイの抗原(アレルギーの原因となるもの)は複数あるのですが、主にたんぱく質分解酵素「アクチニジン」であると研究データもでています。
今まで普通にキウイを食べていても、ある時急にアレルギーが起こることもあり、特に6歳未満の子供にカットしてそのまま食べる時など、生で与える場合は特に気を付けて下さい!
症状がひどいと大人でも息苦しくなったり、吐き気や貧血、冷や汗をかいたり、胃などに痛みが出てくる「アナフィラキシーショック」が起きてしまうこともまれにあります。
口内炎などの傷が口の中にあったり、胃に潰瘍があったり、もしくはアレルギー症状が出ているのにそのまま食べ続けてしまうと突然発症することも。
キウイを食べて違和感があるような場合には1度アレルギー検査をしてみるのも大切ですよ。
熟れすぎたフルーツ9つの活用方法
キウイを含め、熟れすぎたフルーツってそのままでは食べづらくなりますよね。
しかし熟れたフルーツだからこそできる活用法もあるのです!
さっそくご紹介いたします!
➀ジャムに
一番簡単に活用できるのはジャムにすることです。
加熱をすることでシュウ酸カルシウムやたんぱく質分解酵素の働きを弱めることができます。
フルーツをジャムにしておけばパンに塗って食べることができますし、お菓子作りにも料理にも両方活用することが出来てとても便利ですよね。
ここではジャムが簡単にできる方法を2つご紹介します。
- フルーツをフォークでつぶして、水とチアシードを大さじ1杯ずつ混ぜます。
冷蔵庫で一晩寝かせると、朝には「新鮮で無加糖ジャム」の出来上がりです。 - フルーツを細かくカットして耐熱容器へ入れた後、レモン果汁・グラニュー糖を適量入れ電子レンジで水分が無くなるまで加熱。
※電子レンジは機種により、ワット数・加熱時間も変わります。
加熱中は出来るだけ中の様子を見て、時々かき混ぜながらレンジをかけてみてください。
取り出す際に熱いので気をつけて!
ジャムを使ってこんがりと焼いたトースト、ヘルシーなオートミールに混ぜてみると彩りが綺麗になり、スペシャルな朝食に大変身!
また、アイスクリームやヨーグルトに混ぜたり、クッキー作りの生地に入れたり、飾りにのせたりケーキ作りのアクセントにもなって、お菓子作りには欠かせない存在です。
②ジュースに
ミキサーやジューサーがあれば、ジュースにしてしまうのもいいですよね。
③スムージーに
熟れすぎたフルーツこそ、子供のおやつにもぴったりなスムージーの材料にも活用♪
作り方は、フルーツを切り刻んでジップロックに入れ冷凍庫に入れ凍らせます。
凍ったまま牛乳やヨーグルトなどと一緒にミキサーに入れ、ジュースにすれば自宅で簡単にスムージーが出来ますよ。
キウイやパイナップルはたんぱく質分解酵素で乳製品と合わせると苦みを生みます。
すぐに飲めば大丈夫なので気をつけてくださいね。
➃お肉のソースに
フルーツの種類によっては、メインメニューのソースに早変わりすることもあります。
そんなメニューの一つとしておススメは「鶏肉とさつまいものオレンジジャム炒め」です。
【作り方】
さつまいもは輪切りにしておく。
鶏肉を一口大に切り下味をつけ片栗粉をまぶし、 熱したフライパンに油を入れ鶏肉とサツマイモを炒める。
そこへオレンジジャム、和風だし、水、しょうゆ、豆板醤を適量混ぜたソースを回し入れ材料に火が通れば出来上がり。
トータル15分ほどで出来る時短料理なうえ、甘酸っぱいジャムと辛みの豆板醤が、鶏肉とさつまいもにからまってご飯がすすみますよ。
例えば豚肉+りんごは定番ですが、熟れすぎたりんごをジャムにして味噌と合わせるとめちゃくちゃ美味しいですよ♪
⑤肉を柔らかくする
熟れすぎたキウイやパイナップルは、細かくピュレ状にしてお肉に漬け込みましょう!
たんぱく質分解酵素の働きで固い肉が柔らかく変身します!
詳しくはこちら→→安いが固い外国産牛肉は漬けるだけで柔らかに!8つの秘訣
またキウイを肉や魚と一緒に食べると、消化・吸収が良くなる効果もあるので積極的に食べたいですね。
⑥フルーツドレッシングに
フルーツの甘みを生かしたドレッシングに変身することもできますよ!
オリーブオイルやマスタード、ビネガーとともにミキサーにかけるか、細かく切ってホイッパーでよく混ぜましょう。
サラダにも良いのですが、魚のカルパッチョにもフルーツドレッシングが合いますよ☆
⑦フルーツソースに
さきほどジャムを紹介しましたが、砂糖の量を減せばフルーツソースに変身!
パンケーキやスコーン、クレープ、ヨーグルトと何にでも使えるため、常備しておいてもすぐ使い切ってしまいますよ。
⑧焼き菓子に入れる
バナナやりんごならケーキに入れてしまおうと思いつきやすいですよね。
でも他のフルーツでも全然OKですよ。
ただのパウンドケーキでもフルーツが入ると、一段と美味しくなりますよね。
またクランブルやパイなんかもおススメです。
ケーキの形にこだわらず美味しいデザートでもいいですよね☆
⑨フルーツレザーに
フルーツレザーって知っていますか?
フルーツロールアップとも呼ばれ、アメリカのフルーツおやつなのでガムのようなグミのような柔らかいキャンディーです!
フルーツをピューレにして乾燥させたものなのですが、熟れすぎたフルーツこそ甘みも強くなって、自然の甘さのキャンディーになるんです♪
動画では食品乾燥器を使っていますが、持っていないことも多いですよね。
その場合は100℃のオーブンで4~5時間乾燥させてくださいね。
まとめ:キウイのピリピリは食べても大丈夫
熟れすぎたキウイを食べるとピリピリするのは「シュウ酸カルシウム」「アクチニジン」「有機酸」が原因ですが、健康には悪影響はありません。
しかしキウイのたんぱく質分解酵素「アクチニジン」には、アレルギー反応になりえます。
とくに小さな子供に「生」のままで食べる時は特に気を付けてくださいね。
また大人でもアレルギーを発症することがあるので、口内炎が出来ていたり、胃に潰瘍がある方はよく注意して食べてください。
熟れすぎたキウイや他のフルーツにもう悩みません。
活用して節約を助けてくれるレシピに早変わりします!
ジャムにしてトーストに、ヨーグルトに入れるのもいいですよね。
フルーツを細かく切り凍らせてスムージーの材料にすると、子供のおやつにもぴったりです。
またキウイに含まれる「アクチニジン(タンパク質分解酵素)」を利用して、下準備で生のまま一緒に肉と漬けておくと、肉を柔らかくする効果もありますよ。
キウイフルーツは、一年中手頃に買うこともでき、大人から子供まで身近に食べられるフルーツです。
熟れすぎてしまってもいろいろ活用できるので美味しく食べたいですね!
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