ラヴィです。
美味しいお味噌汁に煮物、
だしの効いた旨みのたっぷりの料理って
美味しいダシをとることからですよね。

でもだしをとった後の昆布って
栄養が出てしまってるだろうしと思い、
「勿体無いけど捨てる」
という方、ちょっと待った~~!!

だしをとった後の昆布でも
捨てずに美味しく活用できるのです。
せっかくなので最後まで美味しくいただきましょう☆

今回は昆布だしをとったあとの昆布の栄養について
また、だしをとった後の昆布の保存や
美味しく活用する方法をご紹介します。

だしをとった後の昆布でも栄養が残ってる!

真昆布、利尻昆布、日高昆布
いろいろな種類や産地の昆布が流通していますね。
だし用の昆布には旨み成分が豊富で
肉厚な繊維質な昆布の種類が適しています。

だし昆布の主な種類は、

  • 真昆布
  • 羅臼(らうす)昆布
  • 利尻昆布
  • 日高(三石)昆布

この4種はだしをとるのに欠かせない昆布になります。
ちょっと割ってそのまま食べても
とてもおいしいものは美味しいだしがとれますよ♪

まずは美味しくだしをとるおさらいを。
だしが苦い!?この原因は?美味しいだしをとるポイント

昆布だしをとったあとのいわゆる”だしがら”は、
だしに栄養が出尽くしてしまったのでは?
と思い捨ててしまう人も多いでしょう。
しかしこの「だしがら」でも
十分に栄養と旨みは残っているので
捨ててしまっては勿体無いです!!

昆布は食物繊維・ミネラルが豊富なのですが、
だしをとった後のだしがら昆布でも
こんなにまだ栄養が残っているのです。

アルギン酸
水溶性・不溶性の食物繊維で糖質・脂質の吸収を抑えます。
腸内環境を整え、デトックス効果も期待できるので
美容や健康にこだわる人にはもってこいの食材です。

さらに昆布は”アルギン酸カリウム”が豊富で
体の中に取り込んだ際、腸内でカリウムを放出し、
ナトリウムを吸着して体内から排出させる働きがあります。
これは高血圧の予防・血中コレステロールの抑制作用
動脈硬化の予防など、成人病予防に効果的
そのほとんどがだしがらに残っているのですよ!

また体内に蓄積された有害物質や汚染物質を
体外に排泄する働きを持つことも報告されています。

マグネシウム
カルシウム・リンとともに骨や歯を形成
筋肉の収縮・血圧や血糖値の調整
体温の調整などに働くため
高脂血症の予防、血糖値の改善、
糖尿病予防などの効果に期待できます。

ヨード
ヨードは肌の新陳代謝を活発にし
基礎代謝を高める働きがあり
皮膚や髪、爪などを健康に保つために
重要な栄養素です。

また成長期のお子さんにとっても
体だけでなく知能の発育を促進させる働きがあります。

しかし日本では海藻類の摂取量が多いため、
多くのヨードを摂取していると言われています。
ヨードの過剰摂取(また慢性的に欠乏しても)は
甲状腺機能への影響が出ます。
とくに妊婦や授乳中の女性は気をつけてくださいね。

昆布が大好きだけどその塩分量が気になる
そんな方にはこちらの記事をどうぞ!
昆布の食べ過ぎは塩分摂り過ぎ?だし昆布なら?だし昆布の塩分量

だしをとった後の昆布の保存法と美味しい活用方法

だしをとった後の昆布でも
まだまだ栄養は残っているなんて!
となればせっかくの貴重な栄養素、
何か活用しない手はないですよね。

まずは保存方法から。
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だしがら昆布の保存方法

水に戻した後の昆布は傷みが早いです。
ですのでだしをとった後の昆布は
ラップに包み、空気をしっかり抜き
冷蔵保存で2~3日以内に使い切ります。

もっと日持ちさせたい、という時は
冷凍して保存しましょう。
きちんと冷凍すれば1ヶ月ほどもつことができます。

だしをとった後の昆布の活用方法

だしをとった後の昆布でも旨みも栄養も
まだまだたくさん残っています。
少しだけ手を加えれば、美味しい常備菜になりますよ♪

【定番】ふりかけ

[材料]
昆布35g
鰹節(だしをとった後、よくしぼる)20g
みりん 大さじ1.5
砂糖 大さじ1.5
醤油 大さじ1.5
白ごま 小さじ1

①昆布は細切りに鰹節はみじん切りにし、
鍋に入れ焦げないよう乾煎りをする
②みりん・砂糖・醤油を加え煮詰めていく。
③汁気がなくなったらお好みで白ごまをあえて完成です♬

【簡単】自家製塩昆布


[材料]
昆布 150g(細切り)

煮込み用
・濃口醤油 大さじ2
・米酢 小さじ1
・砂糖 小さじ1~2
・みりん 小さじ1
仕上げ用調味料
・塩 大さじ1
・砂糖 小さじ1

①細切り昆布と煮込み用の調味料を
広めの鍋に入れ弱火で煮る。
焦げないよう混ぜながら調味料も煮詰めていく。

②皿に広げ、天日干しで半生状態に乾燥させるか
100度のオーブンで30~40分乾燥させる。
③冷めたらあらかじめ混ぜておいた
”仕上げ用調味料”をよく絡める。
塩はにがり成分の多い、天然塩がおすすめです。

佃煮


[材料]
だしを取った後の昆布 30g
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
酢 大さじ1

①小鍋に千切りにした昆布をいれ
調味料を加え、弱火で煮る。
甘めがいい場合は少し砂糖を足します。
②煮詰めながら柔らかくなれば出来上がり。
お好みで、ごま・かつお節・山椒
ちりめんじゃこなどを加える。
酢が昆布をふっくら柔らかく煮上がるポイントですよ。

またたっぷりの千切り生姜を加えるのもおススメ!
生姜にはこんなに体にいい効果があるのです。
生姜のすごい効能と1日の摂取量

から揚げ

①幅1センチ角に切り、水気を良く切る。
小麦粉を薄くつけ、低温の揚げ油で
水分をとばすように揚げる。
②仕上げに塩をふる。

寿司飯や五目ご飯の具

だしをとった昆布を細かく刻み、
にんじん・油揚げ・シイタケなど
と一緒に五目ご飯の具用に調理する。

またこの具を酢飯と合わせて、
稲荷ずしや巻き寿司にしても美味しいですよ。

酢昆布にする

昆布を好きな大きさに切り
(千切りや色紙切りなど)
お好みの甘酢に2~3日漬け込む。

美味しい魚でも臭みが残ったら残念、
臭みを出さないように調理したいですね!
魚の臭み取りならこの方法!簡単に生臭さを消す方法

まとめ

だしをとった後の昆布でも
アルギン酸・マグネシウム・ヨードなど
昆布ならではのミネラルや食物繊維がたくさんです。
このまま捨ててしまっては勿体無い!
まだまだ食卓のお役に立てますよ♪

千切りや色紙切りの好みの大きさに切り、

  • ふりかけ
  • 佃煮
  • 唐揚げ
  • 塩昆布
  • 酢昆布
  • 五目御飯

などなど、名脇役として活躍できます!
ぜひ最後まで食べきってあげましょう。

ただ日本人はヨード過剰摂取になりやすいので
美味しいからと食べ過ぎもよくありませんよ。